東京クライシス.jpg首都直下地震でなくても、富士山大噴火でなくても、こうした大災害は起き、しかも人災が被害を莫大なものにする――政府・官邸はこの小説ほどひどいものではないが、こうした事態は現実になりうるものであり、更に備えを強固なものにすることの大切さを思い知る。

真夏の午前、荒川の上流で線状降水帯からもたらされた千ミリを超える豪雨が発生、同時に不安定な異常気象のなか千葉・埼玉に竜巻が発生し、変電所は直撃されて送電網がズタズタ、東京23区は停電となり、鉄道は止まる。やがて荒川が決壊して墨田区などが水没。大水害、停電、行き場を失った何百万人もの帰宅困難者は不安から怒り、怒りからパニックとなる。

対策に一挙に乗り出すべき官邸は緊迫感もなく、場当たり的で保身すらのぞく。加えて顧問団が空論と権威でのしかかり、方針は二転三転。「災害は現場で起きている」「まず人命尊重」「不安を除去する情報提供」等が踏みにじられたうえ、誰が指揮をとっているかが見えなくなる。幸い思い切ったダムの洪水調整で荒川の水位が下がり、電気も鉄道等から回復していくが、各駅とくに丸の内駅前広場に、軽はずみな行動をとった首相を乗せたヘリが墜落、暴徒と化す乗客等と一触即発の危機を迎える。内閣府の防災担当の政策統括官・広瀬伸太郎、その下にいる企画官・文月祐美、呼び寄せられた加藤孝三らが命をかけて踏んばる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。前国土交通大臣、前水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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