のっけから失礼します.jpg「まほろ駅前多田便利軒」も「舟を編む」も「ののはな通信」も、ずいぶん作風が違うと思っていたが、本書を読んで納得した。発想も行動も言葉づかいも、きわめて生命力豊かで自由自在。まさに「ありふれているのに"奇想天外"な日常が綴られるエッセイ集」だ。面白い。生きている。生命力豊かで、日常を自由自在に翻弄している。

単調のような日常でも驚きも新発見も笑いも喜びも怒りもある。本書に出てくる「緑のインコ」「歯痛」「愛する自転車」「読書」「酷暑」「花粉症」「宝塚」「梅ヶ枝餅」「映画やアニメ」「すれちがい」「ぎっくり腰」「積雪」――。私自身も体験してきた日常だが、とらえる感性、ユーモアには凄みがある。自分でも「今頃になって咲き誇るベランダの朝顔」「どうしてタピオカブーム」「クーラーが壊れた」とかの出来事に「豊かな日常」があるように思えてくる。ちなみに私は本書に出てくる「下唇の下に紙を挟めるひと(しゃべれないが)」です。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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