日韓激突.jpg「『トランプ・ドミノ』が誘発する世界危機」が副題。世界各地でのこのところの危機は、アメリカ・ファーストを掲げて突き進むトランプの想定外の"禁じ手"に要因がある。「米中衝突」も「日韓激突」も「中東」もという。二人の対談。

朝鮮半島を取り巻く情勢の激変――。日韓の未曾有の対立と予想外の米朝の接近の2つのファクターが朝鮮半島の新たな相貌を見せ始めた。「米朝対話に進んだトランプが設けた日韓亀裂の舞台」「自らの首を絞めた韓国の戦線拡大」「日韓の水面下の3つの下部構造、①植民地支配と旧宗主国の責務②日韓の国力の接近③38度線が消えて韓国は海洋国家から半島国家に変貌」「中国という後ろ盾を得て大陸を志向する韓国」「日米韓同盟の綻びを衝く中露両国」「日韓基本条約の改定の可能性」などが語られる。

ホルムズ海峡「日本タンカー攻撃」の真の狙い――。「米大使館のエルサレム移転の強行」「首相のイラン訪問が誘発したタンカー攻撃」「イランも手を焼く? 攻撃の"真犯人"」「トランプは"オバマの政治的遺産"を潰した(イラン核合意からの離脱、制裁の再開・強化)」・・・・・・。「日本とイランの絆が武力衝突を回避した」「平和を語ったイランの最高指導者と安倍外交の功(金星)」「大きい日本の役割」など、注目の発言がある。

米朝蜜月と米中衝突の果てに劣化する日米同盟――。「米朝シンガポール会談と板門店会談の意味」「米に二正面作戦の余力なし」「トランプ政権の北朝鮮の"落としどころ"と、日米安保への考え」「降りる米と中国の"宇宙の一帯一路"」「イデオロギー喪失の中国はどこへ」「安倍流の"下品力"(返す力)」・・・・・・。最後に「トランプの"日米安保廃棄論"に日本はどう立ち向かうか」が論じられる。そして、「トランプの後も『アメリカ・ファースト』の潮流は消えるのではない。構造変化を見よ」「大陸国家(軍事力を背景に領域拡大で国益を得る)と海洋国家(領域拡大よりも貿易によるネットワークによって国益を得る)の基本・地政学から国際政治・世界経済を見よ」「米朝関係の改善に伴い韓国が地政学的に大陸と再結合しつつある」という。「トランプ・ドミノが誘発する世界危機」「北東アジアに生じた不気味な地殻変動を見逃すな」ということだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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