プロ野球 堕落論.jpg野球への愛と嘆きに満ちあふれている。「本物の野球について今一度考えてみよう」「次世代に『正しい野球』を伝えてほしい」「投げて、打つだけの大味な野球にするな。野球は頭8分、気力1分、体力1分だ」「ブレイザー(ドン・ブラッシングゲーム)にメジャーの基本に徹する、考える野球を教わり、共鳴した」「目立ちたがりのパフォーマンスになるな」「さすがプロとうならせるような試合をもっともっと」「野球は楽しい。野球はつらい。野球は面白い。野球は悔しい。野球こそがわが人生。野村-野球=0だ」「ブレイザーのようにいつまでも野球について語り合える人間はいるだろうか。・・・・・・それぞれの"野球哲学"をそれぞれが持っているだろうか」「若い選手諸君、スマホばかり見ていないで、本を読もう。自分の言葉を持とう。野球のプレーについて自分の言葉でメモを取ろう。野球について考えよう」「ラクばかりしているとそこ止まりの選手になる」とボヤキどころか、ストレート球を投げ込む。

これは野球だけではない。軽くて浮遊し、悩み抜けない、本物になれない社会全体への本質的直言だ。勝負の世界に生きた野村さんだけにその「リーダー論」「組織論」「人間教育論」「人生論」、そして「人間学」「社会学」は、全てに通じる。「組織はリーダーの力量以上には伸びない」――。監督に求められる資質や器。「人望」「尊敬でき、信頼に足る、度量の大きな人物」「貫禄と威厳のある人物」「信頼を得るには説得力、自分の考えを言葉で表現できる『言葉力』。この力を養うには本を読むこと」「決断力。監督に迷いがあると選手のプレーや士気に影響する」――。全く同感、そう思う。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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