41ZeODWsagL__SX305_BO1,204,203,200_.jpg「大人の男」がぐいぐいと、小気味よく、真っすぐに迫ってくる。「本当の自分と出会うことを、幸せと呼ぶ」――。自分と出会い、「ひとりで生きる」ときに、「人は一人では生きていけない。"依るべきもの"が見えてくる」ということだろう。

「出会い」がとても鮮烈で持続して深い。「この社会で生きて行くには、他人の十倍、いや百倍働け! 35歳までは土、日曜、祝日はないと思って働いて、ようやく人と並ぶんだぞ。30人足らずの会社の誰よりも働いていた。お洒落で、海が好きで、出張に同行すると駅弁を美味しそうに食べていた(〈もしあの出逢いがなかったら〉 島崎保彦さん)」「威勢を張るようなところが微塵もなく、それでいて、仕事にかかると見事なまでに演出家、脚本家が全力でかかるようになってしまう能力を持っていた。・・・・・・三浦寛二は最後まで、"男の中の男だった"からだ(〈言いだせなかった〉)」「本田(靖春)ほど編集者に愛された物書きは珍しい。・・・・・・若者よ。『拗ね者たらん』を読みなさい。そうすれば、君も少し大人の男に近づくだろう」・・・・・・。そして飼っている犬にも、常宿のホテルの部屋に現れる小さなクモにも、観察眼に情がある。

「大人の男」「大人の流儀」シリーズの第9弾。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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