兄の終い  村井理子著.jpg警察からの電話で兄の死を知る。たった1人の兄だったが、周りに迷惑ばかりをかけ、乱暴で人の気持ちが理解できない勝手な男だった。離婚して7年、体を壊し、職を失い、困窮し、這い上がることなく死んだ。10歳の息子が発見し、通報した。

弔い、引き取り、諸々の整理をするために、妹の私と、伯母、元妻と娘が多賀城市に駆けつける。大変だった5日間の実話。不本意で恵まれない人生であっただろうが、そのなかでも頑張って子育てをし、懸命に生きようとしていた兄の痕跡を知る。元妻も息子も頑張り屋で、多賀城の周りの人々も温かい。救われる。

「そんな兄の生き方に怒りは感じるものの、この世でたった一人であっても、兄を、その人生を、全面的に許し、肯定する人がいたのなら、兄の生涯は幸せなものだったと考えていいのではないか。だから、そのたった一人の誰かに私がなろうと思う」と結ぶ。

うまくいかない出来事ばかりが続くなかで、54歳の若さで病死したお兄さんの人生に思いをはせる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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