冬の狩人.jpg圧倒的な迫力、息もつかせない展開で面白い。累計200万部を超える人気の「狩人」シリーズ、6年ぶりの新作。3年前にH県本郷市で起きた迷宮入りの凄惨な殺人事件、「冬湖楼事件」。市長、弁護士、県内最大建設会社の社長が射殺され、県内最大の地元企業で本郷市を"企業城下町"としている「モチムネ」の副社長が今も意識不明という大事件だった。ある日突然、現場から消え、行方不明だった重要参考人・阿部佳那から県警にメールが届く。警視庁新宿署の刑事・佐江の護衛があれば出頭するというのだ。しかし、H県警の調べでは、佐江は新宿の極道に嫌われ、暴力団との撃ち合いで休職中だという。なぜ"重参"はそんな所轄違いの"危い男"を指名したかといぶかるが、H県警捜査一課の愚直な新米刑事・川村に佐江に付くことが命じられる。筋金入りのマル暴・佐江と新米デカ・川村のコンビが誕生、危険に遭遇するごとに信頼が深まっていく。

巨大企業・モチムネの抱える闇、社内や警察内での情報漏洩の怪、恐るべき"殺し屋"集団、いかにも修羅場をくぐってきたような落ち着きを見せる"重要参考人"・・・・・・。最後の最後まで緊迫した攻防が繰り広げられ、したたかで胆のすわった佐江の捨て身の"戦さ"が際立つ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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