「危機の今こそ、子どもの未来を本気で考えよう」が副題。長年、小学校の教諭を務めていた山口美智子さん。その途中、次男出生時に血液製剤フィブリノゲンを投与され肝炎を発症し、インターフェロン治療の副作用に苦しんで教師を退職、薬害肝炎訴訟の全国原告団代表となり、ついに「薬害肝炎救済法」が2008年に制定された。私も何度もお会いし、当時の福田総理とも救済を打ち合わせた。その後も現場で具体的に「救済」が進むように力を合わせ、連携を取るようにしてきた。
そうした「薬害C型肝炎訴訟」に勝利し、その救済に全力で走ってきた山口さんの"永田町・霞ヶ関"に対する率直な思いを描きつつ、その心には、常に「子どもの未来を考えよう」「コロナ禍の今だからこそ、幼児教育の『質』を考えよう」「幼保連携型認定こども園の現状」「保育と教育を一体化した『質の高い乳幼児期の保育・教育の実現』のために何が必要か」「園から小・中・高に繋がる教育の連続性」などを現場を踏まえて熱く語っている。常に暖かく真っすぐで行動的な山口美智子さんの熱と力が伝わってくる。