変貌する未来.jpg「世界企業14社の次期戦略」が副題。難しい論理や経営戦略、AI・IoT・DX、EVの現況を解説している訳ではない。創業者、CEO、中心人物のもつ桁はずれの意欲、人となりに照準をあてる。感ずるのは、いずれのトップ企業のCEO達も、きわめて自然体で意欲的、明晰で、前向き、積極的であるということだ。そして今なお、失敗・危機に直面しながら挑戦し続けているということだ。

取り上げているのは14社――。「フェイスブック――ザッカーバーグCEO『5年後のロードマップ』(フェイスブックの使命は"人と人とを近づける"テクノロジー)(ARは未来の携帯、VRは未来のテレビ)」「グーグル――ピチャイCEO『アルファベットグループの未来』(グーグル叩き、増える一方の法規制の脅威から会社を守る)」「アマゾン――創業者ジェフ・ベゾス後の帝国(アマゾンの独占疑惑、利益の大部分をたたき出しているジャシー氏率いるAWS)」「マイクロソフト――ナデラCEO『パンデミックと新しいテクノロジー』(ビルゲイツ創業から三代目、終焉と思ったがクラウドとAIで快進撃)(スモールAIのインパクト)」「アップル――クックCEO『プライバシーの侵害と温暖化が21世紀の脅威』(プライバシー保護に本気で取り組んでいる)」・・・・・・。

「スペースX――イーロン・マスク『初有人飛行成功までの苦難』(まだ50歳で電気自動車ベンチャーテスラのCEOも務める)(ツィッター上の傍若無人は、実存的な一匹狼だった)」「ネットフリックス――『人々を自宅に釘付けにした男・ヘイスティングス』(虚構と芝居がかった行為を嫌う控えめな男)(パフォーマンスが悪ければ解雇)」「ショッピファイ――『アマゾンの対抗馬として注目されるカナダの企業』(アマゾンは"顧客第一主義"、ショッピファイは "出店第一主義")」「リヴィアン――次のテスラを担う電気自動車メーカー(2009年創業のスタートアップ)(イーロン・マスクとは真逆の慎重・確実なスカレンジCEO)」「ビオンテック――ドイツのスタートアップ企業ビオンテックが新型コロナワクチンを開発した(がん治療の免疫療法を開発したかったサヒンとトゥレシ夫妻)」・・・・・・。

「トタル――パトリック・ブイヤネCEOが読むコロナ後の西欧と中国(気候変動はテクノロジーが解決する)」「パランティア――正義か悪か、世界が注目するピーター・ティールが2003年に立ち上げたデータ分析企業(セキュリティとプライバシー)」「TSMC――世界の受託生産半導体チップ市場の半分以上を支配(製造拠点が台湾にあるメリット)」「アリババ――"独身の日"を作ったダニエル・チャンCEOの拡大戦略(ジャック・マーを引き継いだ無名の後継者)」「シリコンバレー――クリーンテック2.0というルネッサンス(太陽光発電で急伸した中国によって、シリコンバレーの失敗がもたらした教訓)(脱炭素化は一歩通行の道)」・・・・・・。

世界の未来が見えてくる。格闘と挑戦のリーダー。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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