透明な螺旋.jpgシリーズ第10弾、今、明かされる「ガリレオの真実」と銘打つ。湯川学の出生と湯川家に育てられた生い立ちが明かされる。

房総沖で銃弾を撃ち込まれた男性の遺体が発見され、同居していた恋人が失踪、関係者として天才物理学者・湯川の名が出てくる。草薙等が事件を追うなかで、湯川自身の出生・生い立ちまでが明かされるのだ。このシリーズ――科学者の目と警察・司法の目の違いは、どことなく"鬼平"の法的裁きと人情裁きの落差のような魅力が漂う。人情裁きは片目をつぶってのお見逃しだ。

若き女性・島内園香は母・千鶴子に大事に育てられた一人親家庭。園香たちには親戚と呼べる者はなかったが、千鶴子には心から信頼し慕っている年上の女性・松永奈江(絵本作家)がいた。ところが千鶴子が急逝。園香は一人きりの心細い生活が始まった時に辻中亮太という映像関係の仕事をしている男と出会い、同棲するが、これが激しいDV男だった。そして、房総沖で辻中亮太が遺体として発見され、園香は失踪。なぜか松永奈江が行動を共にしているようだ。その奈江が絵本を作るなかで接点があったのが湯川。一方、銀座のママ・根岸秀美には、乳児を捨てた過去があった。その時置いた「人形」を、園香が持っていたことを偶然発見し、秀美は千鶴子が自分が捨てた娘だと思う。そして園香を孫としてどうしようもない愛に包まれるのだった。親と子と孫、命のつながりの不思議なる因縁。そんななか事件は起きる。そして湯川の生い立ちも・・・・・・。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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