1654236133164.jpg学生時代から大変お世話になった土岐憲三先生の「随想集」。「あてのない旅」どころか、強固な一本の人生の軸が貫かれており、その都度遭遇した地震工学の研究者だけでない各界の人物との交差は、きわめて豊富で面白くドラマチックだ。人生とはこうして、それぞれの人生の「線」が交わり、また離れ、それが豊かさを生み出すのだという感慨に包まれた。

 私自身、学生時代の研究室で土岐先生にお世話になった。本書にもある松代群発地震、阪神淡路大震災後の公述人、東日本大震災後の国交省での講演のお願い・・・・・・。小野紘一さんの研究室に伺ったこと、地震火災から文化財を護る粘り強い戦い・・・・・・。

 「音楽」「オーディオ」「自動車」「映画」「裁判」「イタリア」「ユダヤ人への判官贔屓」「桂キャンパス」「人融知湧」「明智光秀と土岐」――意欲ある知識人・教養人とはこんなにも豊かな人生を歩むのか――。感動した。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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