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「砂浜を取り戻す」――6月8日、神奈川県二宮町に行き、西湘海岸保全事業着手式に出席しました。


湘南海岸の西側、小田原市から大磯町にかけての西湘海岸は、美しい景観に恵まれ、海水浴や釣りなど海のレジャーが盛んな地域。しかし一方で、深く急峻な海底谷が海岸に迫る特殊な地形のため高波が襲いやすく、海岸の砂が流出して浸食され、これまで度々被害を受けてきました。平成19年の台風9号では、高波で30mほどあった砂浜が完全になくなり、海沿いを走る西湘バイパスが約1km崩れ、3週間も通行止めになったほど。美しい景観を再生し、地域の安全を守っていくことが課題です。


海底の谷への砂の流出をくい止め、砂浜を回復するのは全国でも例がない難工事。地元からは「難工事なので、是非、国が事業を進めてほしい」と強い要望をいただいていましたが、今年度から国交省が直轄で事業を進めることになりました。


式典で私は、「工事に当たり、地域の特性に応じた新工法を採用しながら対策を実施し、早期完成に向けて最大限努力をする」と述べました。


地元の黒岩祐治・神奈川県知事、加藤憲一・小田原市長、坂本孝也・二宮町長、中﨑久雄・大磯町長から、「永年の悲願が叶った」「1日も早く昔の砂浜を取り戻したい」と感謝と期待の挨拶が続きました。


去る4日には、海岸法の改正が国会で成立したばかり。「緑の防潮堤」など新しい取り組みも始まりました。海岸の防災・減災、適切な維持管理に向けて取り組みます。


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6月3日、都内で開催された「第10回水害サミット」に参加しました。


この会議は、大きな水害を経験した市町村長が毎年集まり、自らの経験を通じて得た教訓を議論して、今後の防災・減災に役立てることを目的としたもので、今年で10回目。貴重な経験に基づく実践的な議論が10年にわたって継続していることは大変有意義です。私は昨年に続き2度目の参加ですが、國定勇人・新潟県三条市長、中貝宗治・兵庫県豊岡市長、西田健・和歌山県紀宝町長、佐藤義興・熊本県阿蘇市長など16名の首長さんたちが集まり、熱心な議論が展開されました。


今年の3月には、これまでの成果が「防災・減災・復旧 被災地からおくるノウハウ集」として本にまとめられました。その冒頭には災害時にトップがなすべきこととして11項目が集約されており、私は「全ての市町村長が必読すべき内容だ」と述べました。


・「命を守る」ということを最優先し、避難勧告を躊躇してはならない


・判断の遅れは命取りになる。トップの決断を早くすること


・人は逃げないものであるということを知っておくこと


・大量のゴミ対策を


など、ギリギリの場面でどう住民に危機を伝え的確な指示を出すか、現場で悩み苦しんで得た珠玉のノウハウ集です。

 
九州、四国など西日本は既に梅雨に入り、出水期を迎えています。昨年は気象庁の特別警報が始まり、今年はタイムライン(台風上陸前の時間軸に沿った防災行動計画)を策定するなど新たな取り組みが進んでいますが、水害サミットの教訓を今後の防災対策にしっかり活かしていきます。


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真夏を思わせるカッと照りつける太陽の下、5月31日、地域ではいっせいに小学校等の運動会が行われました。80m走、対抗リレー、よさこいソーランやエイサーなどの踊り、騎馬戦をはじめ、熱中症に気を付けながらも、子ども達の元気さ、エネルギーがあふれていました。秋は行事が多いということで、この季節の運動会が増えているようです。地域の方々といろいろ懇談をしました。


6月1日には、運動会のほか、消防団の操法大会等も行われました。いよいよ出水期を迎えます。仕事が忙しいなか、地域の為に努めていただき、本当に感謝です。


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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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