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29日、モロッコのラバハ設備・運輸・ロジスティクス大臣と会談しました。モロッコはアフリカとヨーロッパとの結節点に位置し、地勢的にも歴史的にも重要な国です。


モロッコでは、高速道路の延伸、大規模港湾の新設などインフラプロジェクトが目白押しです。会談では、アトラス山脈を横断するトンネルの建設など、高度な土木技術が必要なものも多く、技術やノウハウの提供、人材育成など日本の支援や協力に強い期待が示されました。


また、会談には、モロッコ企業連合・交通連盟会長など、民間関係者も参加。モロッコがアフリカ・ヨーロッパ進出のハブ(拠点)として最適であることを強くピーアールし、日本企業の進出や連携を強く求めました。


今後の2国間の連携・協力強化について、忌憚のない意見交換となり、重要な第一歩を踏み出すことができたと思います。


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25日、横浜で第5回日中韓物流大臣会合を開催しました。日中韓物流大臣会合は、2006年以来、2年に一度、3か国の持ち回りで開催されています。日中韓3か国は、GDPの合計や貿易総額が世界全体の1/5を占めるなど世界経済のなかでの重要性を増しており、経済活動を支える物流分野での連携をいっそう強化する必要があります。


今回の会議では私が議長を務め、韓国からは李柱栄(イ・ジュヨン)海洋水産部長官、中国からは周海涛(ジョウ・ハイトウ)交通運輸部総工程師が代表として出席しました。


会議のテーマは「シームレス物流システムの実現」「環境にやさしい物流の構築」「安全かつ効率的な物流の両立」の3つです。このテーマの具体化として、①シャーシの相互通行のパイロット事業の拡大②標準化された物流機材(パレット)の普及促進③物流情報ネットワークシステム(ニールネット)の対象港湾の拡大④北極海航路開拓に係る協調の枠組み(情報共有)の構築⑤海上輸送の安全の確保に関する協力⑥大気汚染物質の削減に向けた協力――などについて合意し、共同声明(横浜宣言)として発表しました。日中韓の連携がいっそう強化されることになります。


また、会議終了後、李柱栄海洋水産部長官と2国間会談を行いました。会談では、クルーズ船の振興、内航船舶の安全対策などについて詰めた議論を行い、連携を強化していくことで合意しました。2国間の物流分野の連携強化だけでなく、全般的な関係改善に向け、意義のある会談ができました。


会議だけでなく、フォーラム、レセプションまで全力で支援していただいた林文子市長をはじめとする横浜市の皆様に心から感謝します。

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8月21日、集中豪雨により甚大な被害を受けた広島市の土砂災害現場に行きました。今は何より救命・救助が大事。国交省では全国からリエゾン(災害対策現地情報連絡員)やTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)を派遣して全力を挙げて取り組んでいます。


まずヘリコプターで上空から被害の全体像を確認。山の斜面があちこちで崩れて沢を土石流が流れ下り、住宅地を襲っていました。


そしてその後、安佐南区八木地区と安佐北区可部東地区の現場に入りました。依然として坂道を水が流れ、山からの石や土が積もった中で懸命の救助活動や土砂の除去が続けられています。


想像を絶する異常な雨が各地を襲う現状にしっかり手を打たなければなりません。そして被害を受けた方々が1日でも早く安心して生活できるよう、さまざまな対策が必要です。今後の対応について地方整備局や湯崎英彦知事と打ち合わせをしました。


救命・救助、そして被災地の復旧のために全力で取り組みます。


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マレーシアに引き続き、14日から16日までカンボジアを訪問しました。


カンボジアは成長著しい大の親日国。我が国は最大の支援国です。


フン・セン首相、トラム公共事業運輸大臣、タオン観光大臣、マオ民間航空庁長官と連続して会談を行いました。


フン・セン首相とは、2国間関係全般について幅広く意見交換しました。はじめに「政治的・経済的に大変苦しい時には日本にいつも助けていただいた」と心からの謝意が述べられました。個別の分野では、とくに友好の象徴である「日本橋」の改修などの協力を引き続き求められました。また、今秋の2国間の直行便の開設は、2国間関係の強化に向け大きな意義があるとの認識で一致しました。さらに、70年代後半のポル・ポト政権の大虐殺、内戦、その後の市場経済への移行に伴う国内外の調整など、現在の発展に至るまでの数々の苦難についても、じっくりと話を伺うことができました。

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閣僚との会談では、インフラ整備の推進や自動車検査登録システムの改善、航空管制の高度化、観光交流促進などについて議論を行い、交通インフラ、航空、観光の3分野で、今後の協力関係強化に関する協議議事録に署名しました。


現在ODAで日本が建設しているネアックルン橋の工事現場を猛烈な暑さのなか視察しました(現在、1号線は国道でありながら、メコン河を渡る橋がなく、フェリーでは7時間待たされることもあります)。これは、メコン河の水深25mの軟弱地盤に全長5.4kmの橋梁と道路を建設する巨大工事で、日本の優れた技術が活用されています。


また、アンコール遺跡群も訪問し、観光大臣と懇談しました。カンボジアは観光に力を入れ、日本人の受け入れのため、380人の日本語ガイドを配置するほどの力の入れようです。上智大学、早稲田大学などの日本関係者が施設の修復・保全に協力しており、その貢献に感動しました。


国土交通大臣がカンボジアを訪問するのは初めてのこと。次から次へと要望を受け、期待の大きさを実感しました。

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8月13日、14日にマレーシアを訪問し、マレーシア・シンガポール間の高速鉄道計画や道路行政などにおける協力について関係閣僚等と会談しました。


マレーシアは2020年に先進国入りをめざし、発展著しい親日の重要な国です。


高速鉄道について、13日には、リオ運輸大臣、ワヒド首相府大臣と、14日は、サイド・ハミド陸上公共交通委員会議長と会談しました。


とくに、直接的に計画を担当しているワヒド大臣とサイド・ハミド議長とは、関係企業も伴って会談を行い、日本の新幹線が安全で技術水準がきわめて高いこと、そして官民一体となって取り組んでいる姿勢を示し、我が国の意気込みを伝えることができました。また、ファイナンスや人材などについての日本側の支援体制に対するマレーシア政府の理解を深めることができました。


道路関係については、14日、ファディラ公共事業大臣と会談しました。次世代のETC導入に関する相互協力、老朽化が進むインフラの維持管理など、道路分野全般の協力関係を促進することで一致しました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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