あぶない一神教.jpg世界は9.11同時多発テロから昨今のパリ同時多発、ベルギーの連続テロに至るまで、イスラム原理主義等に注目せざるを得ない状況にある。それには底流にあるキリスト教世界とイスラム教世界を理解することが不可欠だ。とくに仏教・儒教・神道等が積み重ねられてきた日本が、国際社会で生きようとする時、その理解が大切となる。

本書はかなりストレートな対談だ。「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラム教」「人間の原罪」「キリスト教と国家」「イスラム共同体ウンマと国家」「ムスリムはなぜ欧米を憎むのか」「イスラムとの棲み分けの可能性」「第一次世界大戦の衝撃とバルト神学」「資本主義と労働・貯蓄・税金・隣人愛」「一神教の暴走と暴力問題」――。宗教、思想、国家を抉っている。

「大陸から隔絶された島国で暮らす日本人にとって、いま何が足りないのか。目に見えない知を論理的に突き詰めて、超越的な世界を知ろうとする態度――つまり一神教に対する理解だと思うのです」と結んでいる。

<<前の5件

  • 1  2  3

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

月別アーカイブ

上へ