増田さんの「地方消滅――東京一極集中が招く人口急減」と、冨山さんの「なぜローカル経済から日本は甦るのか――GとLの経済成長戦略(通称GL本)」の両著は昨年、すぐれたというだけでなく、地方創生戦略に大きな影響を与えた。私も国交省の「国土のグランドデザイン2050」と「インフラ・ストック効果」の2つを交えて、増田さん、冨山さんとそれぞれ対談を行った。

時代、社会は動いている。変化している。東京も地方も、そして日本も、「人口減少」「高齢化」「迫る大災害」「グローバリゼーションのなかでの都市間競争の激化」「進むICT」等々を凝視し、今、戦略的に対応しないと生き残れない。「GとLは違う」「地方で人出不足の時代が来ている」「生産性を向上できれば、賃金が増え、夫婦で500万の年収が得られるようにできる」「その生産性向上の余地があるのは圧倒的にローカル経済圏だ」「データに基づいて考えよ。デマに惑わされるな」「企業の生産性向上は安い賃金の雇用や失業によっての時代とは異なる。人出不足の時代の生産性向上、地方発のイノベーションの時代だ」「地方創生は中央創生」・・・・・・。3人で活発に対談しているかのように読んだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

月別アーカイブ

上へ