「脳の中の人生」.jpg仏典に「心如工画師」とある。また、ヴィクトル・ユゴーだったと思うが、「海よりも壮大な眺めがある、それは大空だ。大空よりも壮大な眺めがある、それは人間の魂の内部だ」――たしかに心・生命・脳・人生は広い。脳を磨き、手入れすることが大切であり、またどんな時に活性化するか、働くかは、人生そのものといえる。
どの項目もきわめて面白いし、有意義であり、読みながら発想が浮かび、脳が動いた。


茂木さんのいう「クオリア(質感)」はたしかに、無機質のものでなく、温度も量もある質感だ。

「脳と仮想」も読んだが、小林秀雄のテープをこよなく愛して買い込んだ私としては、ともすると考えもしない感じもしない時代にあって、生きることとはいかに豊かにできるものか、考えることと感じること、そして仮想を生きる喜びを感謝をこめて味わうという茂木さんの概念「仮想」が、小林秀雄賞に輝いたことは、私にとってもうれしい。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

月別アーカイブ

上へ