
幕末から維新。激動の世相だが、武士の仕来り、掟、形式などは定形化し、そのきしみは時に「おかしく」、時に「苦しく」、時に「かなしく」現われてくる。
形式の鎧をぬいで、人間がたちあらわれるのも、世の縛りが激変のなかでゆるくなっているせいかもしれない。「日本の文化と伝統」「武士道」というと礼賛される時代の流れがあるが、本書にある260年の甲羅の奥にある人間の真実の心、日本人の生真面目で智慧があり、やさしさ、風情の心の方を観ることが大事だと私は思う。
形式の鎧をぬいで、人間がたちあらわれるのも、世の縛りが激変のなかでゆるくなっているせいかもしれない。「日本の文化と伝統」「武士道」というと礼賛される時代の流れがあるが、本書にある260年の甲羅の奥にある人間の真実の心、日本人の生真面目で智慧があり、やさしさ、風情の心の方を観ることが大事だと私は思う。
太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。
93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。
現在、党常任顧問。