「国民の期待は理非曲直を正すことが主で、景気回復は従である」「今、日本で構造改革の原動力となっているのは、赤字の力と道議の力、常識の力」とし、「主義にかぶれた国は暴走して自らを危うくする」「現実主義に立てばイデオロギーで暴走することがなくなる」という。
そして「狂人とは理性以外のすべてを失った人のことである(理性だけで全てを割り切る人は狂人である)」(英の作家、批評家のチェスタートンの言葉)を紹介している。
現実を直視せよ、頭の中を一度洗ってみよというような声が聞こえてくるようだが、日本を誇り、その持つ力を"意志"として世界に示していけば、「世界は日本化する」という。また「中流」と「中産」の混同を指摘し、階級社会のポジションであり、「中流精神」を示す。