
高齢化社会、医療の構造的問題が大きな問題となっている今、「21世紀の超高齢化社会の解決策として介護保険制度が施行されたが、この制度はあくまで一般身体介護サービスであって本質的に大切なことが欠落している。人間のさびしさを解決してくれるサービスではないことだ」「物や金や情報よりも大切なものがあるはずだ。
21世紀、忘れていた魂への心くばりをぼくたちの乾いた心にとり戻したいと思う」「醫は医は技術、殳は役の一部で奉仕、酉は神に酒を奉ることで祈りや癒し」などをはじめとして、人に温かく、深い。
解説している荻野アンナさんは自立ということにふれ、「人は人によって支えられる。寄りかかりながらも、寄りかかり過ぎない。その按配をわきまえる以上の自立は、幻想でしかあり得ない」といい、家族、そして家族「のような」繋がりの必要さを話している。