凄い時代.jpg今こそ改革、そしてこの未曾有の1年の不況を乗り越え新しいスタートが切られるかどうか、そこに凄い時代が始まるかどうかのカギがあるという。堺屋さんの主張の全体の底流には「すべての根源は知価革命にある」が基調音のように流れている。知価革命の日米などの国々と、「物財の豊かさ」を追う近代工業社会への国々との凸凹の構造、しかもそれが水平分業ではなく、工程分業となっていることを示している。

国際金融・ペーパーマネー体制(失敗を繰り返さない為には規制強化ではなく、金融に節度と理性、モノとカネの自由・迅速な流動を)、小泉改革(誤りではなく、賛成だが、ケインズ政策の否定と新たな産業と社会環境を生みだす成長戦略への手が打たれなかった)、知価革命(これからは規制・統制などの官僚主導とモノ造り依存を捨て、医療・介護・教育・保育・歩いて暮らせる街づくりなどの都市運営・農業などに力を注ぐことが大切)、過剰消費も知価革命が背景、都市の構造もコミュニティのあり方も、家族状況も、近代工業社会と知価社会では決定的に変化していること・・・・・・・。
毎年のように堺屋さんは指摘し続けているが、とくに本書には力業を感ずる。

私も「勝負は2011年」、この2,3年がとくに大事だと思う。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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