太田あきひろです。

鳩山首相が辞任しました。難題に直面している日本のカジとりに、責任を持って格闘していたのかどうか。私にはこの政権から危機感や責任感が伝わってきませんでした。

大事なのは空想ではなく責任です。政治は現実の徹底したリアリズムのなかで、合意の光を見出さんと強き意思をもって成すものです。

グローバリゼーション、少子高齢社会、環境の制約という劇的な構造変化、あわせて家族形態・雇用形態の激変のなかにある日本をどう持ちこたえ、切り開くか――深刻な状況です。全く、そうした問題意識と格闘が見えません。哲学がないのです。

 だから直面している5K問題といわれる
【1】基地(普天間)
【2】献金(国民への説明がない)
【3】景気・経済(逆噴射の誤った経済政策)
【4】口蹄疫(初動の遅れ等)
【5】強行採決(かつてない暴走国会)
――など、退陣しても全く解決していません。

これは、鳩山問題というより、政権与党全体の問題です。日本の深刻な現状をさらに深刻化させていることをもっと真剣に考えないと、日本は危ない。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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