
宇宙は何でできているのか――長い間、科学者達が挑んできた課題。今は高性能の望遠鏡のおかげで、はるか遠く、何億光年という光の星まで観測できる。
「アインシュタインの望遠鏡」というのは、これらの望遠鏡とは全く異なり、一般相対性理論――空間と時間はあらゆる質量によって曲げられる――をもとに、「重力」がつくる望遠鏡である。
いわば、宇宙そのものを望遠鏡として使うのである。この重力レンズによって視野の限界は打ち破られ、かつて見ることのできなかった宇宙の暗い領域が明らかになる。
10年ほど前、宇宙物理学は、ダークマター、ダークエネルギーという存在を発見した。