太田あきひろです。
秋が深まり、地元も文化・芸術・スポーツ行事や地域単位の文化祭などがたけなわ。私も写真や陶芸など出品し、懇談させていただいています。
それにしても政治は深刻な問題だらけ。この一週間をとってみても民主党は「マニフェストで禁止をうたっていた企業・団体献金の受領再開」「6月の新成長戦略で充実を期していたジョブカードを事業仕分けで廃止」「TPP問題で党内混乱」「政治とカネの迷走」、さらに「尖閣諸島の漁船衝突のビデオ流出」や「メドベージェフ露大統領の北方領土訪問」など、問題が次々と噴出しています。
要するに政府民主党の一貫性のなさ、思い付き、パフォーマンスの底の浅さが露呈しています。
オバマ民主党の大敗の後、外国の要人と会った際、「今の民主党政権はクルクル変わって信用できない。今日言ったことが、またいつ変わるか」と鳩山前総理等の例を出して言っていました。
政治は「信なくば立たず」です。日本を沈没させないよう「庶民寄り、現場寄り、生活寄り」に立って頑張ります。
前著「友をえらばば中国人」も素晴らしかったが、本書はさらにいい。
一つは、「中国人とは、どういう人たちか」「どういう思考法に立つか」を歴史、文化から浮き彫りにしてくれている。私は常々、日本人と中国人は同じような姿顔立ちをしている、だからわかりあっているはずだ、という大いなる錯覚が、事あるごとに両国関係を難しいものにしてきていると思っている。王敏法政大教授の「中国人の愛国心」「意の文化と情の文化」「ほんとうは日本に憧れる中国人(日本への愛憎共存)」だ。王敏さんは日本に住んで異文化を感じて書き、篠原さんは中国全土を歩いてこの書を書いている。
もう一つは、日中韓のナショナリズムをどう越えて和解と共生の道を歩むかということだ。篠原さんは、物質的文明を越えよ、精神性の文化が中国にも日本にもあるではないか、と嘆きながらも叫んでいる。松本健一さんが「日・中・韓のナショナリズム」のなかで、両国とも国内矛盾を外敵をつくって吐き出すのではなく東アジア共同体への道を探れといっているとおりだ。