生まれてからずっと不況だった世代を「不況ネイティブ」と呼ぶならば、若者は「デジタルネイティブ」でもあるという。バブル崩壊、就職氷河期、ゆとり教育 の中で生きてきた今の若者。かつての「いい会社に就職」「バリバリ働いて高給をとる」「エリートになる」が当たり前ならば、(かつての世代からすれば)不 幸ということになる。しかし、今の若者はもう違う。最初から「大手企業に就職して・・・・・・」などという意識をもっていない。とくに女性はそうだと福嶋 さんはいう。
10年後や20年後の将来より、今のこと1年先のことを考える。予測のつかぬ現代。若者は身の丈にあった人生設計、1年先、つまりちょっと先をまず考え
る。しかもポジティブに。そのなかで、「ちょっとした収入」で「ちょっとした幸福」。"ちょい"や"プチ"、"ゆる"を志向する。スターはいないが、"
ちょいヒット"を求める。オタクが変容して"ちょい"嗜好が増えている。AKBもそのなかにある。