20110303-book.JPG 「子は怪力・乱神を語らず」(述而篇7-20)――。この難しい社会にどう生き抜くか。君子(教養人)をめざせ。小人(知識人)になるな。知識のみを追 い求める人間ではなく、知性と徳性を併せ持つ人間・君子たれ。加地先生の境地から、生き生きとした生々しい孔子の言葉がよみがえる。
 「温故知 新」――まさに時空を超えて人間や社会の難問にどう立ち向かうか、生き抜くか。「論語」が今の浅薄・喧騒の社会であればこそ普遍性をもって目の前に現われ る。孔子が不条理とも思える社会のなかでもがき、それが例えば冒頭の「学びて時に之を習う。......朋遠方自り来たる有り。亦楽しからず や。......」となる。「伯牛疾有り。......」――窓から手を執って「命なるかな。斯の人にして、斯の疾有り」と二度言って嘆息する。まさに息 づかいまで聞こえてくるようだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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