2010年4月、北アメリカのメキシコ湾で、国際石油資本のBPの石油掘削施設が破砕され、大量の原油が流出した。これは石油の時代の終わりの始まり、時代を画する事件ではないか――こういうことから二人の対談が始まる。
そして今、環境の時代。国際的な枠組みづくりの戦争が始まり、「排出権取引」「カーボン通貨」を制度にすべり込ませる欧州。そんななかで、日本は気の弱い
優等生でいいのか。したたかな悪ガキの諸国、そしてその裏に黒幕が必ずいる。BIS規制の時も、京都議定書の時も......。ルールづくりにアイデア、
技術先進国日本は、もっと関与せよ。「影響力の大国」「構想の大国」として自信をもってもっと戦い、挑め、と二人は国際政治の現場から主張する