一昨年6月、エネルギー基本計画が打ち出された時、原子力は"原子力ルネッサンス"ともいうべき世界的なトレンドの中にあった。太陽光、風力、小水力、バイオマス、地熱......。今は"再生可能エネルギールネッサンス"を始めなければならない。
「風力発電のフロンティアは洋上」「日本の太陽光発電技術は世界一」「導入ポテンシャルの高い地熱」「豊かな水資源が助ける小水力」「アメリカのシェールガス革命」「日本の海底にある宝のガス、メタンハイドレード」「蓄電池で世界をリードする日本」「世界に先駆けて日本が開発する宇宙太陽光発電」――。日本の可能性はヤマほどある。
さて問題は、必ず突き当たる障害をそれぞれがもっていることだ。それを突破できるかどうか。エネルギーをめぐって激しい競争の世界。時間との競争でもある。