20120814草原の風_上.jpg後漢王朝(25~220年)を開いた劉秀・光武帝の若き日から建国までの物語。最も平凡に見えて最も非凡。徳があり、敵をも許す寛容と包容力によって諸将がつき、民は安心して支える。ひとたび戦に臨めば、100万の大軍にも寡兵をもってひるまず、機は逃がさない。歴史(書)を血肉とした深い洞察と無限の温かさがにじみ出る劉秀。

「後漢書」「史記」「資治通鑑」そして「論語」をはじめとして、膨大な歴史と哲学と人間学が本書から発せられる。「疾風にして勁草を知る」――後漢書にある劉秀の言葉。それをはじめとして、「赤心を推して人の腹中に置く」「人民とともにあり、人民に支えられるのが王者であり、人民を支配するのが覇者」「社稷(しゃしょく)をもって計と為し、万姓を心と為す」「常識とは大いなる虚である。虚を衝けば活路が開ける」「君子は固(もと)より窮す。小人は窮すれば斯に濫(みだ)る」・・・・・・。

「草原の風」――草は民。風を見る視座、風を感ずる心、風にゆれつつ風をも起こす民、勝機や時代の風等々、多くを感じさせる小説。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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