8月10日からミャンマー、シンガポールを訪問し、昨日14日早朝に帰国しました。
世界の投資が殺到するミャンマー。この2年間の激変のミャンマー。そして民主化と経済改革を掲げて突き進むミャンマーで、テイン・セイン大統領をはじめ各閣僚と連続して会談を行いました。また、東京23区と同じ位の国土面積に、金融・経済・流通の世界のハブとしての地位を確立し、更なる発展をめざすシンガポールを訪問。閣僚との会談、大規模な港湾建設や統合型リゾートのマリーナベイサンズの視察を行いました。
強行軍でしたが、日本が両国としっかり連携して共に発展していけるよう、中身の濃い訪問ができたと思います。

ミャンマーでは、まず現場の状況把握が大切だと思い、大規模開発が進むティラワ港や日本では想像もできないような古い環状鉄道やフェリー、橋梁などを視察し、会談に臨みました。テイン・セイン大統領のほか、タン・テー鉄道運輸大臣、ニャン・トゥン・アウン運輸大臣、チョウ・ルイン建設大臣、テー・アウン ホテル観光大臣と連続的に会談しました。また、2008年のサイクロン・ナルギスで約14万人もの死者・行方不明者を出したミャンマーは、防災に真剣です。そこで、ニャン・トゥン・アウン運輸大臣、ミャッ・ミャッ・オン・キン社会福祉救済復興大臣、キン・ゾー農業灌漑副大臣との間で防災担当大臣会議を開催しました。とくに気象予報体制が遅れており、日本の支援に対する期待を強く感じました。
会談では、①鉄道近代化への支援表明②ティラワ港の整備・運営へのわが国企業参加に関する協議③航空分野における協力に関する協議――などを行い、ミャンマーとの協力関係の強化を図りました。また、防災協働対話の枠組み構築に向けた共同声明を防災担当大臣連名で出しました。


テイン・セイン大統領とは、これらの事項を含め幅広い両国間の協力について意見を交換しました。大統領は、わが国の支援にとても感謝しており、とくにインフラ整備や防災システムの構築への協力を求められました。

シンガポールでは、ルイ運輸大臣、リム貿易産業大臣と会談しました。会談では、①シンガポール・クアラルンプール間の高速鉄道計画に関する新幹線技術の
トップセールス②観光交流の拡大――などについて、意見交換しました。また、シンガポールは人口一人当たりのGDPが日本より高い、成長著しい国ですが、
次代を生き抜くために、さらに国を挙げて大規模港湾の整備や統合型リゾートの開発に懸命に取り組んでおり、その現場を視察しました。
発展
段階としては、スタートしたばかりのミャンマーと、既に成熟の段階にありながら、更なる飛躍を目指すシンガポール。ともに懸命さ、必死さ、意欲を感じまし
た。日本の優れた技術や日本人の勤勉さと信頼感が、更にさらに、世界に広がりを見せる時だと、強く思います。頑張ります。