
9月23日、静岡県を訪れ、吉田町の津波避難タワー完成式に出席。さらに、新東名高速道路のヘリポートで、自衛隊の大型ヘリコプターや救急のドクターヘリが防災拠点として離発着できるよう、現地で視察、打ち合わせを行いました。
吉田町は、南海トラフ巨大地震が発生した場合、約6分で最大8.6mの津波が襲うと想定されています。しかし地形が平たんなため、今年度と来年度で15の避難タワーを整備しており、今回その第一号が完成しました。タワーは道路の上空を活用した全国初の取組みで、約1,200人が避難できます。私は式典で、「有事の時だけでなく平時にも利用できる点が良いモデル。いつも行き慣れていることが、いざという時の避難に役に立つ。階段の手すりも3段になっていて、高齢者への配慮の点でも素晴らしい。モデル的な取り組みとしてさらに全国に広げていきたい」と述べました。
その後、川勝平太知事、小川和久静岡県立大学特任教授とともに、新東名高速道路の藤枝と静岡のパーキングエリアにあるヘリポートをそれぞれ視察。特に藤枝のヘリポートは、危機管理の専門家である小川教授から、周囲に盛土があるため自衛隊の大型ヘリが離発着できないとの指摘を受け、改修を実施することとしたものです。その推進状況について、現地で説明を受け、打ち合わせを行いました。
また、途中の富士山静岡空港では、空港、新幹線、高速道路を連結させた広域防災拠点の構想について、川勝知事から説明を受けました。
防災対策、危機管理は、現場感覚に立った取り組みが何よりも大事です。静岡県の先進的な取り組みを現地で確認することができ、今後の対策に万全を期すべく、更に練り上げていきます。