
東
京駅に配属された新人職員の若菜直は、毎日、毎日、それも終日続く難題と格闘する。その背景には2つの事件があった。1年前、「見て、見て、お姉ちゃん、
景色すごいよ」と眼を輝かせていた、鉄道をこよなく愛していた弟が突然この世を去ったこと。そして直はその日に東京駅で倒れるが、意識の薄れるなか助けて
くれた5人を捜そうとすること。駅を舞台にした映画は多いが、小説は少ない。人と人がぶつかりあう摩擦熱を生々しく描いた意欲作。
太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。
93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。
現在、党常任顧問。