戦時中の強制疎開、戦後の米軍統治と、島民の方々が島に帰れない時代が長く続き、昭和43年6月に日本に復帰してから新たな村づくりが再スタートしました。
小笠原諸島は世界自然遺産に登録された(平成23年)美しい貴重な自然の宝庫です。雄大な水平線、すばらしい海の青さは感動的で、若者をはじめ多くの観光客が島を訪れ、人口も増えています。また、海洋国家日本の排他的経済水域の3割が小笠原諸島により確保されており、我が国の海洋資源確保の上でも位置付けは極めて重要です。
5日、自衛隊の水上飛行艇で2時間半(通常は船で片道25時間半)かけて父島に到着。森下一男村長をはじめと島民の皆さんの歓迎を受け、島民の約2割に当たる約470名(子どもからお年寄りまで)が参加したパレード、記念式典、祝賀会と行事が続きました。式典では、私から安倍総理のメッセージを披露。さらに、「小笠原には夢、希望、未来がある。人口も増え、子供も多く活気にあふれている。世界遺産で観光客も増え、大きな魅力がある。交通アクセス改善や防災対策にしっかり取り組んでいきたい」と祝辞を述べました。
6日は、現地で働く国交省、海上保安庁、気象庁の職員を激励、懇談。その後森下村長とともに、世界遺産の希少な動植物を守る取り組みや、小笠原空港建設候補地など島内各地を視察しました。本土から約1000㎞離れているのに空港がないため、急病人の搬送など本土との交通アクセスは大変厳しい条件にあります。空港建設は島民の悲願であり、具体化に向けた検討が続けられています。現地で村長から詳しく説明を聞きました。
離島の生活改善に向けてしっかり頑張ります。