

「国づくりを担う若者に直接メッセージを送りたい」――10月4日、地元の北区王子にある中央工学校を訪れ、建築・土木・測量などの専門課程で学ぶ学生に向けて講演しました。中央工学校は明治42年に設立され、田中角栄元総理も卒業した伝統ある専門学校。4年前の100周年の式典には私も出席しました。
東北の復興やインフラの整備、メンテナンスを着実に進めていくためには、現場を担う技能労働者の不足を解決することが大事です。最近は建設業に就職する若者が減少し、専門技術を持つ職人さんの不足や高齢化が深刻なだけに、若者が誇りと自信、やりがいを持って建設業で働いていける環境整備を進めなければなりません。そうした考えで、今春には16年振りに公共工事の労務単価を引き上げ、直接業界に適切な賃金水準確保や保険加入の徹底を要請したところです。
会場のホールに集まった約350名の学生に、「技術を持った若者が減少し、日本の現場力がなくなってきている」、「脆弱国土をよくぞここまで強くしたものだと外国に示すことができるよう、メンテナンスエンジニアリングを構築したい」、「2020年、2050年の日本をつくる主役は、若い皆さんだ」「技術立国、人材立国、ものづくり大国を目指して、日本の底力を示していこう」と話しました。
現場を担う人材育成のために、しっかり頑張ります。
午前中には、「都市緑化キャンペーン」行事に出席し、有楽町駅前で花鉢をお配りしました。