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3.11の衝撃と安倍政権の一年――。「保守に品格が求められるように、リベラルには歴史を前に進める矜持が不可欠です。貧相で矮小なリベラルであってはならない。リベラルであれ保守であれ、それぞれの立ち位置からどういう次代のシナリオが描けるのか。ある問題に立ち向かうため、冷静に議論できる磁場を構築していくことが、知の役割であり、我々の務めだと思う」――。

問題にしているのは、21世紀を主導するビジョンも構想も描けず、思考停止状態の日本だ。世界の潮流から取り残された「内向する日本」。「株価が上がってめでたい」という内輪の祭に興じ、「近隣の国にはなめられるな」という次元での安手のナショナリズムに吸い込まれた思考停止、鬱々とする日本だ。

なぜこの国が簡単に「国家主義への誘惑」に吸い込まれるのか。なぜ古い高度成長志向型経済観しかもてないのか。寺島さんは「近代を正視せよ」「世界の潮流に気付け」といい、対談の中で中島岳志さんは「リベラルとは近代の毒をも含めて、そこを踏み固めて前に進むこだわりだ」という。「構造的矛盾を見抜き、創造的未来へと運動論に高めていく視座が求められる。それはリベラル再生への探求だ。私は単なる時代の解説者などではいられない」と寺島さんはいう。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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