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「終わらない読書」と副題にあり、読書家で知られる中江有里さんの"読書録"を交えたエッセイ。何よりも伝わってくるのは、爽やかさ、人生への真面目さ、ひたむきさ、丁寧さだ。読書家というとどうしても理屈をこね回したりしがちだが、生命の自然態に感心する。高野和明著「ジェノサイド」について、「人間の心の襞、良心が丁寧に描かれる」と書いているが、本書自体がそうだ。


「読書神経(運動が体を動かすように、読書は想像力を働かせる。読書も運動も『正しく苦しがる』もの)」「作家たちの心を開き、名言を引き出したのは、児玉清さんの本への愛情と人柄によるところだろう」「ひとりでしかできない読書は面白いことに"自分はひとりじゃない"と確認することでもある」「本はわたしの心の友達」などと語る。私も児玉さんと話がしたかったなと思った。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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