2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることが決まり、いちだんと注目されるのが、北区西が丘のナショナルトレーニングセンターです。
私は11月25日にナショナルトレーニングセンターを訪ね、選手・スタッフを激励しました(写真)。体操の白井健三選手、ウェイトリフティングの三宅宏美選手とコーチのお父さん、卓球の石川佳純選手など、世界のトップアスリートの激しい練習を目の当たりにしました。先日は、あの錦織圭選手もここで練習していたこともうかがいました。
ここでは毎年10月の体育の日に運動会が行われ、地元や東京の市民の方々がトップアスリートと参加する競技が行われます。私も毎年参加しており、長距離走のスターターになったこともあります。
「世界は国をあげてトップアスリートを育てている。先進国で日本は最も支援体制が遅れている」――。こうした声を受けて2001年、北区西が丘に誕生したのが、科学の粋を集めて選手を育成する「国立スポーツ科学センター」でした。私も開設に努力しました。
そして、「更なる拡大を」「選手が使い勝手の良い施設に」「北京オリンピックの前にナショナルトレーニングセンターの開設を」――こうした多くの声を受け、私は小泉総理、安倍総理(当時)に直接要望したり、国会質問等でも強く求めました。
こうして2008年1月に、ナショナルトレーニングセンターがついにできあがり、陸上のグランドも完成。北京オリンピックに間に合いました。体操、バレーボール、レスリング、ハンドボール、柔道をはじめとして専用スペースが確保され、あらゆる分野のトップアスリートを育成できる環境がついに整いました。
2004年のアテネオリンピックでは、「国立スポーツ科学センター」で育成された選手が活躍。東京オリンピック(29個)、ロサンゼルスオリンピック(32個)を超えて、史上最高の37個のメダル獲得ができました。さらにナショナルトレセン開設後のロンドンでは、38個に達しました。さらに使い勝手がよくなるようその推進役になっていきます。
同センター長の福田富昭さん(JOC副会長を経て名誉委員、北京オリンピック日本選手団長、日本レスリング協会会長)とは20年余にわたるお付き合いですが、今日まで一緒になって、このナショナルトレーニングセンターの発展・拡充を推進してきました。
(センター長の福田富昭さんの、ビデオメッセージがありますのでご覧ください。)
「各競技にトップアスリートが生まれると、その競技の裾野が広がる。また裾野の広がりが山の高さ(トップアスリート)となる」これまでそう主張してきました。スポーツで元気な日本へ、さらに頑張ります。