7月11日、香川県に行き、濱田恵造知事、大西秀人高松市長、綾宏坂出市長、四国の経済・観光関係の代表者と、要請・意見交換を行いました。また、ストック効果を発揮しているインフラ、瀬戸大橋と香川用水を視察しました。
要請では、南海トラフ地震に備えた防災・減災対策、空港アクセス改善の道路整備、ダム事業の推進、宇高航路の支援、四国方面に乗り降りできない坂出北インターチェンジのフルインター化、坂出港の岸壁整備など、インフラ関係の課題が示されました。その中で特に坂出北インターについて、私は「坂出市内は車も多く、フルインター化は有効。地元と連携して調査を進めたい」と述べました。
四国、香川県はいま、観光で盛り上がっています。先月全国で7ルート認定した広域観光周遊ルートのうち、「せとうち・海の道」と「スピリチュアルな島~四国遍路」の2つが選ばれました。本州・四国連絡橋を通って来る観光客も多く、1988年の瀬戸大橋開通以降、本州と四国の交流人口は約2倍にもなっています。意見交換の場でも、「観光周遊ルートに選んでいただいてありがたい」「海外からの観光客も増えている。ハード・ソフト両面で受け入れを充実していくので支援をお願いしたい」など、発言が続きました。
そして香川用水。香川県は雨が少なく大きな河川もないため、昔から水不足に悩まされてきました。最近でも一昨年、渇水が発生したところです。香川用水は隣の徳島県の吉野川から取水し、讃岐山脈をトンネルで抜けて香川県のほぼ全域に給水する水路。40年前に完成し、香川県の水道水の約46%、農業用水の約26%、工業用水の約16%をまかなっています。
「この水は香川の"命の水"」――。インフラのストック効果で意義深い視察ができました。