伝書鳩  黒岩比佐子.jpg鳩の能力は凄いものがあり、その驚くべき帰巣本能を人間は利用して「軍用鳩」「伝書鳩」として使ってきた。鳩は留鳥であって、渡り鳥ではない。「視覚」「太陽」「磁気」「臭覚」などを手がかりにして帰巣する。今は「レース鳩」の時代。それどころか、ドバトが"鳩フン公害"として都市の嫌われ者になっている。

丹念な取材にも頭が下がるが、「書き終えてみると、これは『切ない物語』だという気がした。・・・・・・鳩は飼い主に対する忠誠心や、与えられた任務への義務感からではなく、引き離された家族に会いたい、巣に帰りたいという一心で、命がけで数百キロ離れた場所からでも戻ってくる。人間はその鳩を戦争の英雄に祭り上げたり、人命救助に貢献したと称して表彰したのである」と黒岩さんは語っている。愛鳩家の心にも迫っている16年前に発刊された著書。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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