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今年4月に若手の建設職人育成の訓練校が開設――6月7日、群馬県沼田市にある「職人育成塾 利根沼田テクノアカデミー」を視察し、講演を行いました。これは全国で初めての民間運営による短期育成型技能訓練校で、若手職人育成のために、私が国土交通大臣時代に予算化して推進したものです。この日は群馬県建設業協会の青柳剛会長など多数の方々、横山公一沼田市長、外山京太郎川場村長、千明金造片品村長、また地域の方々が集う大変盛り上がった会合となりました。

入校者は全員が宿舎に入り、3か月間のカリキュラムのなかで、現場でのマナー、ハサミやビス打ちなど、建設現場で行う基本的な作業や、足場の上を歩く訓練などを学びます。その後、本訓練として、屋根・外壁などの施工を実践的に学び、現場での即戦力化をめざします。4月からの1期生には、インドネシアやベトナムの若者も加わっており、真剣な姿は感動的でした。視察のなかで、訓練生が点呼、ハサミ訓練、ビス打ち、歩行、屋根伏せ訓練などをするのを見ました。

私は講演で、建設業をはじめ、日本の産業・モノづくりの現場で、若者の人手不足と高齢化が深刻になっている。建設業は災害があった時、真っ先に現場に駆け付けてくれる"町のお医者さん"の役割を担っており、建設業こそが日本の安全のためのインフラである。そのなかで、全国で初めて、「利根沼田テクノアカデミー」が発足したことは画期的であり、この流れが全国に広がって、人材不足・育成や地域の雇用に貢献していくことが期待されることを指摘。そのために、これまで言われてきた3Kから、新しい3K(給料がいい、休暇がある、希望がある)にしていかなくてはならない。大切なのは、若い人が技術を身につけて、建設業界に入って良かった、と思えるようにしていくことだと訴えました。そして、4月開校以来、頑張っている訓練生の皆さんに、「誇りを持って技術を磨いて頑張っていただきたい」と激励をしました。

視察・講演に先立ち、群馬県建設業協会と懇談を行い、建設業界の実情、女性の視点に立った職場環境づくりに努力していること、などについて伺いました。また、群馬県庁で大沢群馬県知事とも懇談をしました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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