副題に「世界が恋した日本女性」とあるように、明治の日本女性は乙女心を磨くために「家庭教育」を基礎とし、「修身教育」によって磨きをかけた。本書は近代日本における女子教育の先駆者・下田歌子の教えを中心として、女性の美しく磨き上げられた「心得」を説く。
「思いやる心、慈しみ深き心(礼と慈恵)(礼とは心の誠)」「おしゃれの極意(装飾と身だしなみ)」「心の通い合う人づきあい」「高尚な理想は女性の品格を高める」「天職と天命を知る」「きれいでかしこい家庭人(賢母・良妻)」「颯爽と道をゆく(勇気)」「信じる心に光あり(信念)」「凛と生きる(覚悟)」――。
「誠実」「慈しみ」「品格」「賢さ」「覚悟」・・・・・・。靭さも含めて「美しさ」を考えさせてくれる。