幕末雄藩列伝.jpg明治150年――。激動の幕末、それぞれの藩に激流が襲いかかった。苦悩し、生き残りを懸命に模索した。迷走もあり、運・不運もあったが、各藩はどう判断したか。幕末を各藩の命運という角度で切り取る。立体的で実に面白く、教訓を示唆する。

並べられたのは象徴的な14の藩。薩摩藩(維新回天の偉業を成し遂げた二才(にせ)と呼ばれる薩摩の若者たち)、彦根藩(薩長の走狗となって「生き残った」幕末最大の裏切り者)、仙台藩(東北を戦渦に巻き込む判断ミスを犯した"眠れる獅子")、加賀藩(一方の道を閉ざしてしまったことで、墓穴を掘った不器用な大藩)、佐賀藩(鍋島閑叟の下、一丸となって近代化の魁となった雄藩)、庄内藩(全勝のまま終戦した奇跡の鬼玄蕃(酒井玄蕃))、請西藩(徳川家への忠節を誓い「一寸の虫にも五分の魂」を実践した林忠崇)、土佐藩(無血革命を実現しようとした「鯨海酔候」山内容堂)、長岡藩(義を旗印に苦難が待ち受けていようと筋を通した河井継之助と長岡藩士)、水戸藩(明治維新の礎となった勤王の家譜)、二本松藩(義に殉じて徹底抗戦を貫いた武士の矜持)、長州藩(新時代の扉を開いたリアリストたち)、松前藩(辺境の小藩の必死の戦い)、会津藩(幕末最大の悲劇を招いた白皙の貴公子・松平容保)――。

幕末の激震のなかでの藩としての決断や岐路についての論考。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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