道具箱はささやく.jpg「教場」の長岡弘樹さんが、18の短編で紡ぐミステリー。人間の思い込み、視覚・聴覚をもってする限界と歪み、加えて自分自身の置かれている状況と境涯――それらが真実を覆い隠す。一寸した心遣いを嗅ぎ取るには、変化を覚知し、耐えるための心の準備がいかに大切か。そんな心の襞をきわめて精緻に鮮やかに描く。

18編それぞれが全く違った問題設定にも感心する。「声探偵」「苦い厨房」「風水の紅」「ヴィリプラカの微笑」「仮面の視線」「曇った観覧車」「不義の旋律」「意中の交差点」「色褪せたムンテラ」「遠くて近い森」「虚飾の闇」「レコーディング・ダイエット」「父の川」「嫉妬のストラテジー」「狩人の日曜日」・・・・・・。たしかに「驚きと余韻の残る結末」だ。


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5日(水)、大激戦の茨城県議選の勝利のため、田村けい子候補(つくば市)、八島いさお候補(土浦市)の街頭演説会に駆けつけました。私は、「政治は結果」「現場第一で仕事をするのが公明党の議員だ」と勝利へ向け訴えました。

夜には、東京都狛江市で開催された「北多摩第3総支部 時局講演会」に出席。これには、中島よしお都議会議員、来年行われる調布市、狛江市の市議選の予定候補らが参加。勝利へのスタートを切りました。

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そろそろ左派は経済を語ろう.jpg副題は「レフト3・0の政治経済学」。「もう成長はいらない」「財政再建が最重要」という声が日本の左派には根強いが、欧州の左派では「デモクラティック・エコノミー」「反緊縮運動」が起きている。英国労働党のコービンなどが支持を集めている例も顕著だ。「日本のリベラル・左派の躓きの石は『経済』という下部構造の忘却にあった」と指摘する。「経済にデモクラシーを!(ブレイディみかこ)」「ソーシャル・リベラリズムの構築に向けて(北田暁大)」「日本に左派の反緊縮運動を!(松尾匡)」と、"左派"といわれた3氏が語る。刺激的だが、当然といえば当然だ。

「下部構造を忘れた左翼」「再分配と経済成長は対立しない」「短期の成長と天井の成長(長期成長)を混同するな」「経済成長を需要・供給のどちらの側から見るか」「文化的な移民反対よりも経済的な動機(生活への不安)が大きかった(コービンの労働党の躍進)」「右か左かの問題ではなく、上か下かの問題が出ている」「反緊縮運動は新自由主義と既存の中道左派を批判して"大きな政府"による手厚い社会政策を提唱」「緊縮こそ欧州の災いの種。いまこそニューディール政策を」「レフトは新しくバージョンアップせよ(来たるべき3・0に向けて)」「金融緩和と規制緩和は全く関係がない」「世界中で生じる左と右のねじれ」「真のポピュリズム(民衆主義)に向かって」「ケインズ経済学と新自由主義」・・・・・・。

アベノミクス、自公連立の公明党の役割等々、3氏の対談にふれつつ考えた。


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3日、公明党東京都本部(高木陽介代表=衆院議員)は、東京都来年度予算に関する要望、とくに建設・都市・港湾関係の要望を受けました。私は、「昨今の自然災害はレベルが変わってきている。首都東京を守るため万全な災害対策や経済活性化へのインフラ整備が必要でしっかりと対応していく」と述べました。

また、夜には横浜市で開催された「佐々木さやか国政報告会」に出席。明年の統一地方選、参院選の勝利への本格的スタートを切りました。


大人は泣かないと思っていた.jpgぐるりと山に囲まれた九州にある耳中市肘差。かつて耳中郡肘差村といわれていた限界集落の人々の物語。「泣く」――突然、涙があふれてきたり、家族を思い出して泣いたり、別れで泣いたり、自分の孤独を感じて泣いたり――。日常は、そうした生老病死のなかにある。

農協に勤める時田翼32歳。ファミリーレストランで働く小柳レモン22歳。翼の親友・時田鉄也(鉄腕)やその恋人・玲子。農協の平野貴美恵や飯盛、離婚した翼の母・白山広海・・・・・・。大人は「泣けない」ものだが、日常の辛さや思いの変化を人知れず涙を流すなかで昇華させていく。側には自分の他に、寄り添ってくれる一人二人の友や家族がいるものだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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