あなたに伝えたい政治の話.jpg2015年から3年間の評論――。安保法制、70年談話、日韓合意、沖縄、憲法改正、アベノミクス、加計問題、トランプ誕生、衆院選と野党、官僚の不祥事・・・・・・。これら難題はかなり構造的かつ深い位相をもっている。

「日本は、安全保障上の脅威にリアルにさらされることなく、延々と字句解釈を続けてきた」「安全保障論議を法律論だけに押し込めて語ってはいけない。日本の安全保障環境をめぐる情勢認識が最初にあって、それを踏まえてどのような安全保障政策が必要かという議論が必要」「情勢認識――中国の軍拡、北朝鮮の核武装、米国の内向き化」「積極的平和主義とは、現実と向き合って生きる覚悟を持つこと」「日本の安全保障論議にもっとも不足しているのは、政策判断をめぐるリアルな議論」「憲法学者への疑問」「宇宙やサイバーなどの新しい戦場における一定の戦力の確保」「どうして9条を変えなくてはならないか――9条2項の規定が現実と著しく乖離してしまっている」「シビリアン・コントロールの大原則を確立することと政軍関係」「自衛隊を軍事組織として位置付けることは、明白に憲法事項」「自民党2012年改憲草案は気持ち悪い」「日本型リベラルが9条信仰の道づれになって敗北すること」「口利き政治を誘発するのは官僚支配。国家が社会的な供給量を決めてしまうのは、社会主義が浸透しているから。国家は獣医さんの品質に関わるけれど、供給には関わらないこと」・・・・・・。

感ずるのは、はっきりしたもの言いと、徹底したリアリズムだ。


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高齢者が住み続けられるUR団地に、多様な世代が生き生きと暮らせる団地に――。

12日、地域医療福祉拠点化に取り組んでいる千葉市のUR千葉幸町団地を視察、さまざまな取り組みの現状を視察するとともに、住民の声を聞く懇談会を行いました。これには富田茂之衆院議員や中野ひろまさ衆院議員(公明党国土交通部会長)、千葉県の田村こうさく、横山秀明両県議が参加しました。

千葉幸町団地は50年前につくられ約4200戸ある大きな賃貸団地。隣接して分譲が約1200戸あります。高齢化が進み、5階建てで、エレベーター設置も少ないために空室も多い状況です。そこで医療福祉施設等の誘致を推進し、団地周辺地域も含めた地域医療福祉拠点の形成を進めています。この日、団地とともに、新しくできている特養やデイサービス、サ高住を含む高齢者福祉総合施設を視察。さらに住民からの要望を聴きました。


どんまい.jpg東京の郊外、十棟が並ぶ「ちぐさ台団地」。そこに草野球のチーム「ちぐさ台カープ」が結成されており、それぞれの人生模様が描かれる。人生は辛いこともあるが、いい。悔しいこともあるが、「どんまい」で生きていけば、そしてスポーツ仲間がいればなんとか乗り越えていける。

離婚して再スタートを切る洋子と中学生の娘・香織。ともに「負けず嫌い」で「いじいじと落ち込むぐらいならノーガードでも前に出る」という母娘だが、なんとこのチームに加わる。将大――プロで大活躍する有名投手・吉岡の元女房役、甲子園に出場した若者。田村――広島に要介護の親を抱え、週末に通うキャプテン。ヨシヒコ――生意気で嫌われてもカッコつけて生きる青年、野球はうまい。沢松――きわめて無口な職人肌、香織と同級の中学2年生。宮崎――札幌に残した家族を思う単身赴任サラリーマン。ウズマキ眼鏡の小倉――バントの達人だが、なぜかフルスイングにこだわる三振王。福田――息子の鍛え方に空回りする親父。橋本――三十路半ばの独身男。伊沢――亡き母を偲んでカレーライスを食べ続ける男。そしてこのチームをつくったカントク――広島の原爆で身内を失った老人。広島カープに熱烈な愛情をもつ人生練達の苦労人だ。

とくに洋子・香織の母娘のストレートと、カントクの味わいある緩い変化球がいい。重松ワールド全開。


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9日(日)は、日差しのない寒い一日となりました。地域行事が多く行われ、とくに町会・自治会での餅つき大会が盛大に行われました。北区、足立区、豊島区を約20会場回りました。

お子さんに餅つきを経験させたり、親子で食べたり、心なごむ交流の場となっていました。


献灯使.jpg日本の近未来。大きな災厄に見舞われ、東京からほとんどの人が逃げ、しかも日本は極端な鎖国政策をとる。108歳の誕生日を迎えようとしている作家の義郎は、同世代の人と同様、肉体は十分元気、死を奪われた存在だ。しかし若い者ほど体力はなく、動きも遅く、猫背で髪も薄く、季節が変わるたびに身体は変調をきたすほど弱い。歯は退化してパンも噛むのが大変で、"健康"な子供はいない。野生動物もいなくなり、蜘蛛とか鴉、ミミズしかいない。東京には車も走っていない。

義郎と共に住んでいるのは曾孫の無名。現在の延長線の未来とはほど遠い、異次元の日常の世界・時空が開示される。男女の性の区別が曖昧となり、あらゆる風習がひっくり返り、何が正しいか判断がつかない。とても考えつかない想像を絶する日本の近未来だ。

義郎は「献灯使」という歴史小説を書いたが、埋めてしまっていた。そして、義郎は115歳、無名は15歳になった。もう無名は自分では歩けない。義郎は丈夫で、朝の犬との"駆落ち"から食事をつくり、働き続ける。そして無名は「献灯使」に選ばれ、インドのマドラスに密航することになるが・・・・・・。

2011年の福島原発事故を受けて書かれたと思われる「献灯使」「韋駄天どこまでも」「不死の鳥」などデストピアの5編。この11月、全米図書賞に選ばれた。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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