2433e6b737fb7f8838e8fe0a730de39795da6937.jpg「人生100年時代の『お金の長寿術』」が副題。「儲け」ようとする資産の運用術ではない。堅実に何が資産かを冷静に考え資産を長寿化させる「診断・把握・処方」の具体的な方法を示す。「健康寿命」と「資産寿命」が人生100年時代では大事なのだという。

フツーのサラリーマンは「延ばすも何も資産なんて持ってない」と思いがちだがそうではない。「最も大きな金融資産は『公的年金』」「老後生活のお金のやりくりの理想は、①日々の生活は公的年金で②趣味や楽しみのための費用は働いて得る収入やそれを貯めた資金で③退職金や自分の保有する金融資産はできるだけ取り崩さず将来に備える――の3つ」「投資で儲けようとしない。投資の前に①働いて収入を得る②年金の受け取り方を考える③支出をきちんと管理する――の3つが大切」「サラリーマンで資産家になった人に共通するのは、収入以上にお金を使わなかった人(支出の管理)」「過剰な保険とローンは人生の支出で最大のムダ」「支出管理で大事なのはサンカク(義理・見栄・恥の3つを欠くこと)」「年金は貯蓄ではなく保険だ(保険は不測に備えるもの――不測は①長生き②病気、ケガ③自分が死んだ時の家族)」「年金は破綻しない。積立金(H30年3月末、198兆円)やマクロ経済スライド、所得代替率の意味」「投資は楽をして儲かるわけではない」「投資で絶対正しいのは、①先のことは誰もわからない②世の中にうまい話はない――の2つ」「制度を活用した資産運用――iDeCo。つみたてNISA」・・・・・・。

「資産寿命を延ばすことは必ずしも投資することだけではない。投資に頼り過ぎるのは良くない」ということがよくわかる。資産運用ビジネスを仕事にしてきた大江さんのアドバイスは、冷静で常識的で賢くて手堅い。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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