5日、公明党の「江東5区大規模水害対策検討PT」の太田昭宏衆院議員(同PT顧問)、岡本三成衆院議員(同PT座長)は、国土交通省荒川下流河川事務所と京成本線荒川橋梁(葛飾区、足立区)を視察しました。これには、高木美智代衆院議員、中山信行、薄井浩一(共に足立)、野上純子(葛飾)、上野和彦(江戸川)、加藤雅之(墨田)、細田勇(江東)の各都議会議員や、各区の区議会議員らが参加しました。
まず、荒川と隅田川を分ける北区の岩渕水門を視察。荒川下流河川事務所で、荒川上流に現在工事中の第2、第3調節池等の状況や流域全体の安全対策について調査を行いました。
続いて、京成本線荒川橋梁部分の堤防(右岸、左岸)を視察しました。この江東5区(足立、葛飾、江戸川、墨田、江東)では、地下水の過剰くみ上げによって地盤沈下が発生。いわゆる"ゼロメートル地帯"が広がる地域で、浸水想定地域には、約250万人もの人が暮らしています。もしも荒川が氾濫した場合、浸水の深さは5mを超え、2週間以上、水がはけない状況が続く可能性が指摘されています。
荒川下流で、最も低い堤防となっているのが京成本線荒川橋梁部分です。周囲より3.7メートル低く(戦後に3.4m地盤沈下)、増水時には、ここから決壊の恐れが懸念されています。現在、橋梁の架け替え工事の計画がほぼまとまり、土地の買収も始まったところです。架け替え工事が完成するまで10年をはるかに超える期間がかかり、緊急時の対策が必要となるため、土嚢を積むなどの対策状況を視察しました。
国と都と区が一体となり、橋梁の架け替えを含めた江東5区の大規模水害防止対策および広域避難のあり方など、しっかり対応していきます。