カインの傲慢.jpg練馬区の公園で少年の死体が発見され、しかも臓器が取り去られていた。捜査に当たった捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人と後輩の高千穂明日香、そして地元・石神井署の長束。少年は中国人で、明日香は中国に向かうが、そこには息をのむような貧しさがあった。そして、都内で臓器が取り出された少年の死体が次々と発見される。それら日本の少年も、貧しい家庭で育ったという共通項があった。

捜査を進めるなか、この国で静かに潜行している臓器売買ビジネス、暗躍する臓器ブローカーの実態、そして今回は貧困家庭の子どもが狙われ犠牲になるというおぞましい姿が明らかになる。さらに「日本には臓器移植を待ち望んでいる人が多くいる。時間との闘いのなかで」「米中とも臓器移植のハードルが低い。社会的コンセンサスもできている。日本は脳死基準が厳格で、従来からの死生観もあり、ハードルが高い」との実態が明らかになる。生命倫理と現実との苦悩と葛藤のなか、臓器売買の闇、医療と社会の闇に切り込む警察ミステリー。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

太田あきひろホームページへ

カテゴリ一覧

最新記事一覧

月別アーカイブ

上へ