41wqkw4PpJL__SX304_BO1,204,203,200_.jpg昨年、病のために47歳の若さで亡くなった伝説のエンジェル投資家、経営コンサルタントの瀧本哲史さん。京大客員准教授として教壇に立ち、「起業論」「交渉論」等を講義するが、衝撃の授業として人気沸騰、そのM・サンデル的な質問を交えての"白熱授業"に大教室は盛り上がった。たしかにそう思う。そこで東大でもやろうということで、2012年6月30日に行なったのがこの講義。2時間。「とりあえずやってみよう。このなかから少しでも自分がやれることをやって、世の中を変えてくれる人がいたらいい。本気でやる気になれば意外とできる。2020年6月30日に、またここで会いましょう。宿題の答え合わせをしよう」と呼びかけて終わっている。惜しいかな、瀧本さんはいない。どうなっただろうかという思いが募る。

言うことはきわめてリアルでシンプルに凝縮される。話にもリズムがあり、巻き込んでいく。「ヒトラーでも橋下徹でもない。誰かすごい人が全て決めてくれればうまく行くのはたぶん嘘」「自分で考え、自分で決めよ。人のふりをした猿にはなるな。人間になろう」「本を読んで終わり、人の話を聞いて終わりではなく、行動せよ!」「教養の役割とは、他の見方、考え方があり得ることを示すこと、『新しい視点』を先人たちの思考や研究を通して手に入れること」「『わかりやすい答え』を求める人向けにインスタントな教えとかノウハウを提供するのって簡単だが意味はない」「最重要の学問は『言葉』である。言語には2つの機能がある。『ロジック(誰もが納得できる理路を言葉にする)』と『レトリック(修辞=言葉をいかに魅力的に伝えるか)』である」・・・・・・。明治維新は言葉の力で国を動かした。行動を変え、仲間を増やし、世の中のルールと空気を変えた。

「世界を変える『学派』をつくれ。僕もマッキンゼーを辞めて、1900億円の負債にあえいでいたタクシー会社・日本交通の経営に参画した。当時29歳、川鍋社長34歳」「世を変えるのは若者だ。パラダイムシフトとは世代交代だ。天動説から地動説に変わったのも50年かけた世代交代だった」「口が達者なニセ預言者ではなく、正しい預言者を見極め、選択せよ」「交渉は『情報戦』、論点をずらし、妥協させるアンカリングの魔力に騙されるな」「大事なのは相手の『理由』をすべて潰せ。違う結論になった時は、なぜ相手はそう考えたかを理解すること」「人生は3勝97敗だ。ベンチャー企業は、100社でうまくいくのは3社ぐらい」「自分の仮説を試せ、見込みのある人を支援せよ、仲間を探せ」「よき航海をゆけ、その人にしかないユニークさは盗まれない」・・・・・・。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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