日没.jpg「良い小説と悪い小説を見分けるには」「良い小説の定義は? 自分に正直な小説です。・・・・・・まず自分が書くことに心を打たれないと」・・・・・・。当然、国家が評価するようなものではない。

小説家・マッツ夢井のもとに一通の手紙が届く。「総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会」とある。無視していると「召喚状」が届き、召喚されてC駅まで赴くと、海崖にある「七福神療養所」に連れてこられる。療養所というが、自由を完全に奪われた強制収容所だ。反社会的な作家たちを"更生"させる施設だという。「社会に適応した小説を書け」と命ぜられ、反抗できない者はあの手この手で、狂うのを待たれ、弱い人間は何人も崖から飛び降り死んでいた。社会と隔絶された収容所での悪夢がこれでもかこれでもかとマッツに迫り、精根尽き果てる。

「『表現の不自由』の近未来を描く、戦慄の警世小説」と帯にある。近未来でも、あってはならないことだし、人権感覚の摩耗を防ぎ磨くことだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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