湖の女たち  吉田修一著.jpg琵琶湖の近くにある介護療養施設「もみじ園」で百歳の男・宮島民男が死ぬ。人工呼吸器の誤作動による"殺人"と睨んだ刑事たちは、かなり強引に施設で働く女たちを取り調べる。過酷な捜査に精神的にまいってしまう女性も現われる。そんななか、捜査する濱中圭介と、施設で働く豊田佳代は異常な愛、離れられなくなり落ちていく。一方、事件を取材する週刊誌記者・池田立哉は、90年代に起きた血液製剤事件を調べるうちに、何年もたって葬られていたこの事件と死んだ宮島民男との結びつき、さらに旧満州・ハルピンでの731部隊との関連にまでたどり着く。静かな琵琶湖、湖畔。そしてハルピンにも美しい湖があり、そこでもある事件が起きていた。昭和から令和へ――時代を超えて湖畔に佇む女たち。その心の底に沈殿した秘密と闇――。人間の自分ではどうにもならない衝動と打ち払うことができない心の傷が描かれる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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