木造の12階建て商業施設が銀座に――。26日、東京・銀座で建設が進められている日本初の2時間耐火で地上12階建ての木造商業施設を、稲津久衆院議員(農林水産部会長)、岡本三成衆院議員(国土交通部会長)とともに視察しました。
この建物は木造の太い柱や梁が縦横に用いられ、耐火集成材やCLT(直交集成板)をふんだんに使用し、国産のスギ、カラマツなどを活用しています。木材で問題となる火災についても、約1000℃の火災環境でも2時間燃えない耐火集成材を採用し、耐震においても、制振壁や防振柱などの免震構造になっています。鉄筋と木造のハイブリット建築です。今秋の完成が待たれます。
日本における建築物の木材利用については、私が国土交通大臣時代にも力を入れ、木造の5階建て特別養護老人ホームや3階建て小学校などを建てやすくするために建築基準法を改正してきました。国内における高層の木造建築物は、この3月までに約550棟が建設されており、最近は東京や仙台などで中高層あるいは大規模な木造建築物を建設する動きが進んでいます。木材は断熱性や除湿作用にも優れており、温室効果ガス削減も期待されます。
このような木の空間は人に温もりや癒しを与えるものであり、心地が良く、全国の都市部でも木造建築物が増えていくように、さらにバックアップをしていきます。